紺屋町番屋について

紺屋町番屋について
1891年盛岡消防よ組番屋として現在地に建てられた建物を1913年消防組第四部事務所として改築されたものが現在の建物といわれています。消防屯所としては2005年に役目を終えましたが、地元の保存活動を経て、2015年に盛岡市に寄付。市では2018年、盛岡市景観重要建造物に指定したのち、利活用の検討を始め、2021年に耐震・改修工事を行いました。その後内装工事などを行い、2022年3月21日、交流体験施設としてリニューアルオープンしました。石畳や窓枠、窓ガラスの一部には大正当時のものが使われています。
紺屋町番屋について
□ 外観
木造洋風建築で、1913年改築時の面影をそのまま今に伝えています。望楼と赤色の屋根、淡いグレーの外壁と白い窓枠が特徴で、盛岡を代表する歴史的建造物として、市民に親しまれています。
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□ 入口
旧奥州街道側に吊引戸(番屋東側の白い右の引戸)が当時のまま残されています。消防道具の出し入れに使われていたと考えられ、奥州街道が賑わっていた往時の風情を今に伝えています。
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□ 展示・販売コーナーの石畳
番屋の歴史の紹介やクラフト作品を展示販売しているコーナーは、消防屯所として使われていた当時、消防ポンプ車の収納場所として使われていた場所で、床には頑丈な石畳が選ばれました。番屋の石畳には、盛岡市民には身近な花崗岩が使われています。
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□ カフェと窓ガラス
カフェは小上がりになっていて、1958年に上がり屋敷に改造した部分を使っています。また、窓ガラスの一部には、改修前に使用されていたガラスをそのまま使っていて、独特のゆがみが往時の味わいを醸し出しています。
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□ 望楼(火の見櫓)
特徴的な形の望楼に消防屯所として面影を感じることができます。盛岡や青森地方では、冬の寒さをしのぎつつ見張り番をするため、壁に覆われた望楼が多く選ばれたようです。